夜明け前の2013

鎌倉より、新年明けましておめでとうございます。

今年は、鎌倉に越して初のお正月ということで、大晦日の夜から家の近くの鎌倉宮に二年参りに行きました。

大混雑の鶴岡八幡宮とは違って、年明け数分前に地元の年配の人を中心に多少の列ができていて、その後ろに妻と並び、ちょうどよいタイミングで中に入ることができ、最初の100名程度限定の特別な新年参拝になりました。

昨夏の鎌倉宮「みたままつり」でも演奏されていた、馬場信子さんの素敵な琴の演奏後、宮司の船橋信彌さんから、お祓いとお話がありました。

・2013年の干支である巳は胎児を表し、新しく生まれ変わる年
・元号が明治になる前の慶應改元の際には候補の一つとして平成が挙げられていた
・明治6年にグレゴリオ暦に変わったが、本来の正月は旧暦が大事
・鎌倉は、室町以降、江戸までは廃れていたが、鎌倉宮が明治天皇の勅命により建てられ、鎌倉の街が再興されたので、鎌倉宮は温故知新の新しい時代の象徴の建物である
など、ユーモアを交えながら、お話し下さいました。

鎌倉宮では、シンボルである獅子の破魔矢を買ったあと、近くの荏柄天神社で甘酒をいただき、鶴岡八幡宮に並ぶ人を遠巻きに見に行ってから帰りました。

さて、今年のスローガンは、

・滅我磨己
「鏡(かがみ)から、我(が)を取ったら神(かみ)になる」というように、我(エゴ、末那識)を滅し、巳(身・未)である己(おのれ)を磨くことで、個を尊重しつつ調和した社会を目指し、謙虚に力強く自己鍛錬して生きたいと思います。

・ReMakers (リメーカーズ)
最近は、Makersブームですが、製造業革命の大きなうねりの中で、小さいところからでも、有限な地球資源を再利用し、モノにもう一度魂を吹き込むような、人生観や社会システムに影響を及ぼすものづくりを少しずつ伝播していきたいです。
今年は伊勢神宮、出雲大社の遷宮ですが、全く同じものを一度壊して違う人たちで違う場所で作り直すことで、伝統や技術が次の世代に伝えられていくという、温故知新を実践しているのかもしれませんね。

・非線形文明
線形近似(デジタル)文明の末路に不安を抱き、警告を発しながらも、「モモ」の灰色の男たちに人間らしい生活が時間泥棒されているような、依存性の高いコンピュータ社会ですが、自然界はもともと非線形で成り立っています。
近代化・情報化という名の自己家畜化から脱し、効率やコストから線形性を追及してきた文明の在り方を見直し、自然というシステムの中に人間が調和した「非線形文明」を作り直すべき時が来たようです。

・Fantasien(ファンタージエン)
2010のテーマはFantasista(ファンタジスタ)でしたが、「はてしない物語」のように、虚無からファンタージエン国を救うのには、現実と空想(理想)のバランスを取っていく能力が必要とされるのです。

去年から鎌倉に住んで、和を尊ぶ空手家であった亡き父のことを身近に感じることが多くなりました。
島崎藤村の「夜明け前」では、明治維新の激動の中を理想を求めながら現実とのギャップに苦悩する父を描いていますが、時代はまさに夜明け前といった空気で、今年は大きな正弦波振動の重ね合わせがくる年になりそうです。

本年も引き続きよろしくお願いいたします。
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